なぜキーボードは
「QWERTY」順なのか?
アルファベット順でもない。五十音順でもない。
この不思議な配列には、150年の歴史が隠されています。
1. 「わざと打ちにくくした」説の真偽
よく聞く都市伝説
「昔のタイプライターはキーを速く打つと詰まってしまった。だから、わざと打ちにくい配列にして、タイピング速度を遅くした。」
この説、実は半分ウソです。
確かに、1870年代のタイプライターは機械式であり、隣り合うキーを連続で叩くとアーム(ハンマー)が絡まるという問題がありました。しかし、QWERTY配列は「打ちにくくする」ためではなく、「よく使う文字の組み合わせをアームが絡まない位置に配置する」ために設計されたのです。
2. QWERTY誕生の歴史
タイプライターの発明
クリストファー・ショールズがタイプライターの特許を取得。初期の配列はピアノのように2段でアルファベット順だった。
レミントン社がQWERTYを採用
銃器メーカーのレミントン社が商業生産を開始。何度も配列を修正し、現在のQWERTYに近い形が完成。
業界標準化
主要5社が合併し、QWERTYがデファクトスタンダードとなる。一度標準になると、変更は困難に。
3. 幻の最強配列「Dvorak」とは
Dvorak配列の特徴
- 母音が左手ホームポジションに集中
- よく使う子音が右手ホームポジション
- 指の移動距離が少ない
なぜ普及しなかったのか
- すでにQWERTYが普及しすぎていた
- 習得コストの高さ
- 「速度差は数%程度」という研究結果
参考:超高速タイピストとDvorak
英語タイピングの最速クラスの記録保持者の一人(200 WPM超)は、Dvorak配列を使用しています。理論的には効率的な配列ですが、「数%のために配列を変える労力」に見合うかは議論が分かれます。
4. 結論:QWERTYを極めよう
配列を変えても、劇的に速くなることはありません。
それよりも、今使っているQWERTY配列で正しいタッチタイピングを習得する方が、はるかに効果的です。
「なぜQWERTYなのか」を知った今、あなたのタイピングには歴史のロマンが加わりました。
150年受け継がれてきた配列を、今度はあなたが極めてみませんか?
歴史あるQWERTYを使いこなす
Study Typingで、150年の歴史を持つ配列を
あなたの武器に変えましょう。